三井住友海上様の従業員約100名の睡眠環境改善を実施、検証する取組について JINS「寝る育(R)」×日本睡眠協会×三井住友海上

「睡眠から、人と社会を健やかに。」をキャッチフレーズに、睡眠に関する科学的根拠に基づいた情報の提供と具体的な施策の提案を行うことで、人々の睡眠を、より良いものにし、人と社会を健やかにしていくための活動を推進する一般社団法人日本睡眠協会(理事長:内村直尚、東京都文京区、以下「JSLEEP」)は、賛助会員である株式会社ジンズ(以下「JINS」)様の睡眠をめぐる社会課題解決に向けた取り組み「寝る育(R)」の一環として、同社と共同で2025年2月5日(火)にMS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(以下三井住友海上)様の従業員の皆様の睡眠環境に関する取り組みに参画させていただきました。

具体的には、従業員の皆様に睡眠環境を整えることの重要性を体験していただくための取組について当協会の内村直尚理事長が監修した上で、2025年2月5日には内村理事長が登壇し「睡眠と心身の健康~適切な睡眠がパフォーマンスや幸福度の向上をもたらす~」と題して睡眠特別講座を実施させていただきました。

(睡眠特別講義の概要)

  • 日本の就労者は睡眠時間が短く(40%は6時間未満)、特に家事や育児の負担の大きい女性の方が短い。
  • 慢性的な睡眠不足は、眠気を自覚しにくくし、徐々にパフォーマンスを低下させる。
  • 睡眠不足は、プレゼンティズム(学校や職場には休まず来るが、作業効率が低下した状態)を高める。
  • 睡眠負債により、仕事のパフォーマンスが落ちたり、命にかかわるような病気のリスクが高まり得る。
  • 睡眠の理想の時間から不足するほどうつ病などの傾向が高まる。睡眠時間が短すぎる場合も、長すぎる場合もうつ病のリスクとなる。
  • 睡眠不足は、日中の眠気や倦怠感、不安、イライラを引き起こす。また、産業事故や交通事故のリスクを高め、仕事の能率低下や欠勤にもつながる。さらに、肥満、高血圧、糖尿病、心血管疾患のリスクを増加させる他、うつ病、認知症、がんのリスクも上昇させる。
  • 睡眠時間が短くなると甘いものを好む傾向が強まる。また、満腹を感じるホルモン(レプチン)が減少し、空腹を感じるホルモン(グレリン)が増加するため、肥満につながる。
  • 閉塞性無呼吸症候群(OSAS)は、日中の眠気、抑うつなどによりQOLが低下したり、生命予後 に影響を及ぼし個人的、社会的な損失を引き起こす。
  • 人間には25時間周期の体内時計があり、これを朝の光を浴びること、規則正しい食事、適度な運動、人との交流、夜暗く静かにするなどにより24時間にリセットする必要あり。
  • 就労者は平日の睡眠時間が不足し、週末に遅寝・寝坊をしがち。この慢性的な体内リズムの乱れ(ソーシャルジェットラグ=社会的時差ボケ)は心身の健康に悪影響を及ぼすので、週末も平日と同じ時間に起床することが推奨される。
  • 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の紹介
  • 朝の光はリズムを早め、光を浴びた14~16時間後にメラトニンの分泌が開始され、眠くなる。
  • 逆に夜の光はリズムを遅くしてしまう。短波長(青色)ほど影響が強く、メラトニンの分泌を抑制してしまう。
  • 運動学習後に睡眠をとると、記憶の固定が促進され、課題成績が向上する。アスリートにとって、新しい技能の獲得はパフォーマンスの向上につながる。
  • 学習後の夜間睡眠、昼寝の両方で、その後のパフォーマンス向上が認められる。また、学習直後の昼寝によるパフォーマンス向上効果は翌朝のパフォーマンスまで維持される。

 

上記特別講義を従業員の皆様に聞いていただき、かつ就寝前にブルーライトカットメガネをかけて睡眠環境を整えていただきました。その前後の睡眠状況を比較することで今回の取組による変化を検証しました。検証結果の詳細についてはジンズ様の下記リリースをご参照下さい。

従業員約100名の睡眠環境改善を実施 JINS「寝る育®」×日本睡眠協会×三井住友海上 3月14日「世界睡眠デー」目前!ブルーライトカットメガネ装用による、起床時の休養感や昼間の眠気・集中力の変化を発表

https://jinsholdings.com/jp/ja/news/250312/

【協会概要】
一般社団法人日本睡眠協会
理事長 内村直尚
設立日:2023年7月20日
事務所所在地:東京都文京区本郷六丁目25番14号宗文館ビル3階
HP       :https://jsleep.org/
X(旧Twitter): https://x.com/jsleeporg
Facebook   : https://www.facebook.com/profile.php?id=61573164333553&locale=ja_JP

本件に関するお問い合わせ先
日本睡眠協会事務局 contact@jsleep.org

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