第1回生活習慣病WG開催のご報告

「睡眠から、人と社会を健やかに。」をキャッチフレーズに、睡眠に関する科学的根拠に基づいた情報の提供と具体的な施策の提案を行うことで、人々の睡眠を、より良いものにし、人と社会を健やかにしていくための活動を推進する一般社団法人日本睡眠協会(理事長:内村直尚、東京都文京区本郷、以下「JSLEEP」)は、2023 年 12 月 6 日、高血圧、糖尿病、肥満、循環器疾患などの生活習慣病と睡眠との関係を深堀りしていくことを目指す生活習慣病と睡眠ワーキンググループ(以下「生活習慣病WG」)の第1回会合を東京大学本郷キャンパス内(東京都文京区)において開催しました。

現地・オンライン含め20名近い方々のご参加

 2023年7月に設立したJSLEEPとして設立発表会以来初めての催しで、当日は本WG座長の陳和夫JSLEEP理事(日本大学医学部内科学系 睡眠医学分野 睡眠医学・呼吸管理学講座 教授)から「睡眠(呼吸)障害の理解とからだとこころの健康」と題して、今後の本WGの議論の方向性をリードするお話をいただきました。概要は以下のとおりです。

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の頻度は高く、高血圧、糖尿病などの生活習慣病・心血管障害の誘因となるばかりなく、生活習慣病自身がOSASを誘導し相加・相乗的に健康障害を与えている可能性があり、さらに、様々な臨床症状が社会的に甚大な損失を与えている可能性がある。
  • 中枢性睡眠時無呼吸も社会の高齢化、心不全、心房細動、脳卒中後の患者の増加と共に対応の必要性が増す可能性が高い。
  • 睡眠障害には多くの病態があるが、①SAS患者の発見・治療、②睡眠不足の改善は比較的ターゲットが明確であり、 この2つのターゲットの克服が他の睡眠障害の対応を明確化できる可能性がある。
  • 本邦には資料が乏しいが2つのターゲットの克服により、医療費の(大幅)削減が期待できる。
  • SAS(睡眠時無呼吸症候群)は生体を間欠的にも総量的にも低酸素に暴露し、交感神経機能亢進などの自律神経機能にも影響を与えるので、今後は認知機能、ガン病態との関連についても臨床・研究の発展が期待される。

陳和夫先生プロフィール

・日本大学医学部内科学系 睡眠医学分野 睡眠医学・呼吸管理学講座教授(研究所)同附属板橋病院睡眠センター長 

・京都大学大学院医学研究科附属ゲノムセンター特任教授 

・日本睡眠学会前理事

・京都大学と長浜市の協力下で行われている約1万人対象の「ながはまコホート」 において、睡眠呼吸障害(SAS)の調査では世界最大規模の客観的睡眠時間測定やSASと肥満、高血圧・2型糖尿病などの生活習慣病との相互関連を明らかにしてきた。

現地・オンライン含め20名近い方々が陳先生のお話に熱心に耳を傾け、質疑も通して生活習慣病と睡眠の関係について理解を深めることができました。また、会合中の議論を通して今後企業の健康保険組合などとコラボすることにより、生活習慣病と睡眠の関係について追加的、または新たな示唆が得られるのではないか、との方向性が得られました。次回以降はその詳細について検討して参ります。途中からのご参加も歓迎しておりますので、ご関心をお持ちになった健康保険組合の方がおられましたら随時事務局(下記連絡先)までご連絡ください。

【協会概要】

一般社団法人日本睡眠協会

理事長 内村直尚

設立日:2023年7月20日

事務所所在地:東京都文京区本郷六丁目25番14号宗文館ビル3階

HP:https://jsleep.org/ 

本件に関するお問い合わせ先

日本睡眠協会事務局 contact@jsleep.org

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